行動観察をやっていて改めて思うのは、
「自分でとっている行動」は自分ではわからない、
ということ。

 本人が意識してとっている行動ではないから
認識できないんですよね。

 1日の中でしっかり意識してとっている行動はどれくらいか
、、、0.1%にも満たないだろうと私は思っています。

 まあ、それはさておき、
自分で見えないものは「行動」だけではありません。

 行動以上に自分で見えないものがあります。

 それは自分の「顔」です。

 もちろん、自分の顔は毎日鏡で見るし、
写真や映像でも見るので知っています。

 でも、鏡の前やカメラの前って、
どうしても構えて顔をつくっちゃうんですよね。

 鏡の前に自分ひとりしかいないとしても同じ。

 ついいい顔をしちゃってるでしょ?

 だから、人と話しているとき、
自分がどんな顔をしているかはわからない。

 怖いことに、みんなよーく知っているのに、自分だけが知らないんです。
 

 先日、友人のカメラマンに写真を撮ってもらいました。

 笑顔のプロフィール写真作家 マノユキオ氏です。

ユッキー(そう呼んでいるのでここでもそう呼ばせて頂きます)は、
普段の笑顔をカメラの前でもしっかり引き出す独自の手法で、
その人の(周囲の人がいつも見ている)いつもの笑顔を撮ってくれます。

 撮ってもらった写真を見せてもらったとき、
「あ、写真の中のわたし、生きてる!」と感じました。

 今にも動き出しそうな、しゃべりだしそうな、
躍動感あふれる写真でした。

 300枚ほど撮ってもらい、その中から3枚を選ぶのですが、
2枚は比較的すぐ決まったものの、あと1枚に入れようかどうしようか
かなり迷った写真がありました。

 その理由は、すべての写真の中で一番いい笑顔なんだけど、
「いつもの自分の顔じゃない、自分じゃないみたい」
と感じたからです。

 でも、最終的には3枚に入れました。

 さて、後日その写真を友人に見せました。

 「この一番笑ってる写真は、ちょっと自分じゃないみたいだけど」

 と言うと、返ってきたのは

「え、これめっちゃいつもの顔やん!」
 
 という言葉でした。

 え!?私って人の前で笑うときこんな顔してたんだ!
と正直驚きました。

 みなが当たり前に知っているけれど、
自分だけが知らない顔。

 その自分の顔を知った瞬間でした。

 仕事でも、日常生活でも、
自分ではそんなつもりがなくても相手に不快感を与えたり、
真意が伝わらない表情をしてしまっている、
というのは非常に多いです。

 営業マンや接客員の行動観察をしていると
つくづくそう思います。

 でも、私たちは自分の顔にもっと
責任を持たないといけないのではないでしょうか?

 身だしなみをチェックするように、
自分の顔をチェックすることも必要ですよね。

 ちなみに、私が「自分じゃない!」と感じた笑顔の写真はこれです。
中村 佳織さま003

 ちなみに、ユッキーの写真はこちら!(←ここをクリックしてみてください)

 みないい顔していて、見るだけでエネルギーをもらえますよ!!